日本近代文学会東海支部シンポジウムを中継

 日本近代文学会東海支部第43回研究会 シンポジウム「男性はどこから来て、どこへ行くのか?−〈男性性〉の再検討」を中継します。下記からどうぞ!

http://www.ustream.tv/channel/tokaikindai2012mar

【日 時】2012年3月31日(土)14:00〜17:30
【会 場】名古屋大学 文系共同館237教室
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/access/
【内 容】シンポジウム 男性はどこから来て、どこへ行くのか?−〈男性性〉の再検討

・パネリスト
 飯田祐子神戸女学院大学)「男」と暴力
 日比嘉高名古屋大学) 父の語り―近代文学史に父は帰るか
 三橋順子都留文科大学非常勤講師)『男らしくない』男たちの系譜

司会・ディスカッサント 光石亜由美(奈良大学

http://d.hatena.ne.jp/toukaishibu/20120319

シンポジウム「風呂と近代――統御と侵犯の空間を読む」

下記の通り、シンポジウムが開催されます。かなり面白い発表メンバーに恵まれました。どなたでもご参加できますのでふるってお越し下さい。

なお、このシンポジウムはUstreamで中継を行う予定です。
シンポジウム中継ページ http://www.ustream.tv/channel/%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%81%A8%E8%BF%91%E4%BB%A3
中継者サイト http://www.ustream.tv/user/doara758

平成23年名古屋大学国語国文学会 春季大会
シンポジウム
「風呂と近代――統御と侵犯の空間を読む」


7月9日(土)午後2時〜午後5時
名古屋大学文学部 237教室


パネリスト :
一柳廣孝横浜国立大学
  「湯煙の向こうに怪異は潜む――島尾敏雄「冬の宿り」から」
光石亜由美奈良大学
  「大江健三郎「セヴンティーン」と〈トルコ風呂〉」
福田眞人名古屋大学
  「風呂と衛生――日本人の入浴」

司会:日比嘉高

[趣旨]
 風呂では人は裸になる。身体がまさに裸形で曝される空間であるその場所は、身体の統御にまつわる諸々の社会的機制がかかる場である。

 近代日本では明治期の公衆浴場の混浴についての議論が比較的著名だろうが、風呂は法、性、衛生、宗教、身体規律の慣習等、さまざまな角度からの問題が交差する結節点だった。個人の生活において、日常的な営為でありながら、裸体となって自身を洗うという行為は、一つの非日常的な時空に参入する瞬間でもある。心身の解放、禊ぎ、幽霊話等々が思い浮かぶ。一方、公衆浴場に目をやれば人々の社交の場としての側面もあり、ツーリズムの形成とも連動する温泉場という興味深い空間もある。以上いずれも、近代以前の慣習を引きずりながら、近代以降の社会的機制を受けて変容しつづけている、我々の社会の大切な一断面であろう。

 近代文学は、しばしば作品の中の重要な/ささいな仕掛けとして、この興味深い「場」を表象してきた。今回は、近代文学・文化の研究者である一柳廣孝氏、光石亜由美氏のお二人に加え、比較文化史・医学史がご専門の福田眞人氏をお迎えして、近代の風呂をどう読むか、議論したい。

Ust中継予告「私たちの3.11以後を考える」

次のイベントのUst中継を行う予定です。ご期待下さい。

中継サイトは以下:
http://www.ustream.tv/user/doara758

なお当日の会場席はすでに満席だそうです。中継でぜひどうぞ。

緊急集会「私たちの3.11以後を考える」

第1回 人文学と科学をつなぐもの

4月25日[月]17時30分
名古屋大学全学教育棟北館2F
PHONON Cafe Room ワンドリンク制

提題者:戸田山和久名古屋大学大学院情報科学研究科)
対話者:坪井秀人名古屋大学大学院文学研究科)

3月11日に起こった東日本大震災は「未曾有」という言葉が繰り返されているように、いままで私たちが経験したことがない深刻な出来事であり、戦後日本の成長神話を根柢からゆさぶる衝撃を与えています。その衝撃は科学と社会との関係、教育や研究に携わる者のアイデンティティをゆさぶることにもなっています。人文学の領域もその例外ではありません。今回の集会では科学哲学を専攻し、「技術と倫理」という命題を追究してこられた戸田山和久さんに提題をお願いし、人文学と科学はどのように連繋し、ただいま私たちが置かれている状況にどのように向き合えるのかについて、議論したいと思います。

その他

会場とネットの関係について

 「ライブ中継してます」と宣言した会場にいると、多少会場はいつもと違う緊張感に包まれるようです。「ネットからみられている」という意識が生成するので。特に多くの人は今何人見ているのか、どんな人が見ているのか、何を書き込んでいるのかがわからない状況で、カメラとマイクのもとにさらされるので、少々ナーバスになるのかもしれません。実際、何度か「こんなことを言うと、ネットで叩かれるかもw」という冗談とも本気ともつかない発言が会場ではありました。ネットの書き込みというと、やはりネガティブな印象が先行するようで。(上述のように、規模が大きくない学術イベントでは、まず今のところその心配はないと私は思っています)
 「○○人ぐらい今見てます」というような報告を、してもいいかもしれません。一方通行な感じを軽減するために。いや、どうかな、いらないかな…。わかりません。

視聴者数の記録

第1回目の細川周平さんの講演会は、のべ視聴者数130人超。同時に視聴していた人数の最大数は40人弱。平均30人台。カナダ、アメリカから「見たよ」との報告。
第2回目の日本近代文学会東海支部シンポは、のべ視聴者数550人弱。同時に視聴していた人数の最大数は46,7人。平均40人前後を推移。台湾から「見たよ」とのこと。

かなり好評で、需要もあるようです。海外への告知の強化は、今後要検討かもしれません。

課題

会場での配付資料をどうするか

 文学系の会場配付資料は、かなり充実していることが多いです。もちろん、視聴者にとってはウェブで配布されることが望ましいでしょうが、現状では難しい。同じ「配布」とはいえ、学会会場での紙媒体での配布と、ネット上での配布とでは、かなり性格が違うので。発表者に許諾を得ることは現状ではなかなか困難と思います。
 また、学会運営側からも、資料配付まで行うと「こりゃもう学会行かなくていいわ」という人が必ず出る(笑)ので、ちょっと二の足を踏みます。(この点には個人的には異論アリ。たぶん、ustで関心を持った人が次は会場に来る、という可能性がけっこうあるはず。「学会行かなくていいわ」という人は、ustがなかったとしてももともと学会へは来ない可能性が高い気がする)

ハウリングの問題

 2回目の中継では、マイクのハウリングが起こっていたらしいです。これは後でtwitterのログを見ていてはじめて知りました。(ハッシュタグが使いこなせず、ust画面のSocial Streamにtwitterの書き込みを集約できなかったこちらのミスもあります) 会場では視聴者側のハウリングに気づけないので、モニタリング用のPCをもう一台用意するか、見てもらえることが確実な会場外の知人にケータイかなにかで確認の連絡が取れるようにしておくといいかもしれません。

画質

 上記カメラ+ustは、接近した画像はものすごく鮮明ですが、会場から壇上を撮るぐらいの距離だと、顔はあまり判別できません。パワポの投射画面は、かろうじてまあ読めるレベル。字が小さいと無理です。

ログをどうするか。

 twitterの書き込みは、ハッシュタグなどの検索をつかって後追いでき、かつ「まとめ」のツールなども出回っているので、技術的には十分可能。(「ハッシュタグクラウドhttp://kiwofusi.sakura.ne.jp/hashtag/show.cgiなんか便利) twitterに書き込んだ人々も、「まとめられる」可能性は承知しているでしょうから、この点の許諾も得る必要はないでしょう(と思いますが)。ただし、「ハッシュタグクラウド」のように個人で検索してその場で生成するページはいいとして、自分で「まとめページ」を作ると、ある種の「イベントの記録」となってしまい、主催者側、登壇者の了解を取り付ける必要性がでてくる気がします(「仁義」の問題として) ややこしいので、いまのところやっていません。どなたかが、勝手にやられる分には、止めません(いやむしろ推奨?)。

録画をどうするか。

 いまのところDOAR@758では録画をしていません。これをすると、クリアしなければならないハードル(許諾の問題が大きいかな)が一気に上がるので、まずはライブ中継を実行する、というところを重視しています。

運営面(当日)

  • 予期せぬトラブルが起こる可能性があるので早めにセットアップ
  • 中継は15分前程度から開始しておく。ただし音はオフ。
  • 中継(撮影)担当と、ツイッター・チャット担当と二人いた方がいいです。(2回目の中継でDOAR@758の中の人をやりましたが、カメラワーク+書き込み+シンポへの参加を同時にやって、激しく疲労しましたw)
  • 質問の吸い上げ

そもそも行うかどうか。講演会と支部学会を中継した感触では、好意的・前向きな書き込みしかほぼ来ませんので、この点は安心していいでしょう。(規模が大きい場合はこの限りではないでしょうが) 基本的に、学術イベントを昼間っから視聴する人は、広い意味での「関係者」しかいないのでしょう。
 質問はどうしても取捨選択することになります。誰が、どういう基準で、いかなる資格で行うか、事前に相談があるといいかも。また壇上にどうからむか。討議は「生きもの」なので、その「呼吸」は実は重要かな、と思いました。討議の場にある程度馴れた人を、壇上か、吸い上げ担当者に配置した方がいいかもしれません。

運営面(事前準備)

  • ネット接続の確保

 回線の太さと安定性を考えて、有線接続を強く推奨します。ただしこれは使用会場にLANの回線が来ているということが前提で、しかもそこへの接続の許可をもらっている必要があります。会場が決まったら、早くこの点をクリアした方がいいでしょう。

  • イベントの主催者から許諾を得る
  • 登壇者たちから許諾を得る

 主催者を通じて、が普通でしょうか。

  • 議論した点
    • 質問者の声をとるか
    • 質問者の顔を撮るか
    • 会場から異議が出ないか。
    • どう事前/当日の説明をするか。

 結局、「中継の試みをします」というシンプルな告知だけにしました。2度目の中継では、質問者の顔は撮りませんでした。